2020/09/24 10:56
桃居さんでの個展がおわりました。
時節柄オンラインでの開催が中心となりましたが
会期後半はお店を開けてくださり、
久しぶりにゆっくり作品をご覧いただける機会となりました。
オンラインでご覧いただき、
また、ご来店いただいた方もありがとうございました。
今回は陶箱という新しいカテゴリーとの出会いでもありました。
箱は実に絵の描き甲斐のある器形です。
外側はもちろん、蓋を外して初めて見える内側の世界もあり
掌サイズから大きいものまで、形も色々と作れそうです。
作っていてもなんとなく自分に合っているような気がしました。
桃居さんではまた再来年9月に個展を予定しています。
メーカー的な仕事ではなく、個人作家としての部分をご覧いただける内容にしたいと思います。
店主 広瀬さんからいただいた課題にも取り組み、
また新作と共にご覧いただけるよう進めていきたいです。
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桃居さんでは展示ごとに作家からの文章が添えられています。
(桃居さんHPでご覧いただけます)
お目にかかったことのない作家さんばかりですが
文章ひとつとってもいろんなものがあるなぁと思います。
私は実家にあったピーターラビットの器について書かせていただきました。
特別高価なものや手に入りにくいものではありませんが
その器で何を食べたり飲んだりしたかよく覚えています。
それどころかその周辺の事柄(会話や食器棚、割れたことなど)すらも思い出されます。
モノに宿る思い出というものがあります。
いまそのピーターラビットの器は手元にありませんが確かに覚えています。
誰かの思い出とともに浮かび上がってくる器になるかもしれませんから
いま自分の目の前の器は100年残り、
カタチが消えてもなお残るという思いを持って日々取り組みたいと思います。
