abe pottery studio nooc

2021/11/25 23:28


昨年も同時期に開催したnooc陶器市を開催します。
普段より充実のラインナップになるよう、事務方のスタッフが頑張ってくれました。
今回からオリーブの器も加わります。
檸檬とオリーブのシリーズは抽選販売になりますが、よかったらお申し込みくださいね。







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制作していくうえで一番の課題にもなっているB品の発生率。
基準は厳しめにしているつもりですが、
10点焼いたとしたら6〜7点がA品、3〜4点がB品、廃棄も時々出てしまいます。
今の制作方法で作り始めてもうすぐ10年になりますが、未だたくさんのB品が出てしまいます。


B品に関してはそれぞれ考え方があると思いますが
私個人としては割り捨てるのではなく、
・通常の使用に差し支えないもの
・B品の原因たる箇所を差し引いても良く焼けているもの
については陶器市等で販売してきました。


時流から言っても廃棄物を多く出すのは良いことではありません。
陶芸ってなんとなく地球環境に優しいみたいなイメージがあるかもしれません。
土と火と窯と...みたいな。
でも実際のところ、土は一度焼いてしまうと元には戻せません。
窯を焚くことでCO2も出ますし、廃棄した陶磁器は不燃ごみとなり、埋め立て処理になります。
廃陶磁器を粉砕してリサイクル、というのもありますが
費用や手間の点から、現実的に個人レベルで利用できるものではないかな...とも思います。


原価計算では仕損品(B品や廃棄品)にかかった費用は完成品(A品)に負担させるという考え方があります。
簡単にいうと仕損品がたくさん出ると完成品の単価がその分高くなるということです。


もしB品以下は全て割り捨てる方法だと、
まだ土に戻せる序盤の工程での仕損については完成品に負担させる必要はないかなとも思いますが
焼成まで進んでしまうとそれまでにかかった材料、燃料、人件費など、完成品に負担させるのが一般的かと思います。


abe pottery studioでは作品の値段のバランスから、B品に関しては工房で再度検品をし、
状態を3つのクラスに分けてnoocで1点ずつ撮影し販売、というカタチをとっています。
(B品は本当に状態がさまざまなので、1点ずつ撮影する必要がありました)
完成品に負担させないため(値段はそのままにするため)、必要のない廃棄を出さないための策でもあります。



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話が逸れましたが、nooc陶器市のスケジュールは以下の通りです。
アイテムも多いのでご覧いただくだけでも大変かと思いますが
お時間がありましたら覗いてみてくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。


■プレビュー公開、絵付け作品の抽選お申し込み開始
11月25日(木)朝10時〜 

■抽選お申し込み締め切り
11月26日(金)朝10時 

■当選者の方へご連絡
11月26日(金)昼13時 

■nooc陶器市1日目開始
11月26日(金)夜20時  

■nooc陶器市2日目開始
11月27日(土)朝10時











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