abe pottery studio nooc

2021/12/22 15:10


メインで使用している大きなガス窯は月曜から大掛かりな修繕を受けています。
築炉から30年近く経ち、色々なところに変化が出ていました。
だましだまし使っていましたが、やはり向こう10年15年を考えると
このタイミングで一度メンテナンスをした方がいいだろうということで
地元のガス窯のメーカーさんにお願いしました。
修繕費は小さな窯が買えるくらいになりそうですが、思い切ってお願いしました。





というわけで久しぶりに窯焚きのない一週間を過ごしています。
普段は週2回のペースで焚いているので、単純計算で年間100回焚いている計算になります。
スタッフも増えた今でも全て私が焚いているので、
慣れているとはいえなかなか大変ではあります。



+ + + + +



初めて窯焚きというものをしたのは20歳の時で、大学の陶芸サークルでした。
そこには小さな灯油窯があり、それを窯主と呼ばれる役職の学生が交代で焚くというものでした。
窯主は基本的に3年生の役職でしたが、わがままな阿部青年は1年生の終わり頃から焚かせてもらっていました。
いま振り返ると全く窯焚きのことわかってなかったなぁと思いますが、、、


その灯油窯は小さいので窯が冷めるのも早く、
前日21時に焚き終わっても、翌正午くらいには窯出しできたりして
そのスピード感も気に入っていました。
いろんなことを試しても結果がすぐ分かるので、
また次の手を考えて...とどんどんハマっていきました。


今は反復制作を基本としているので
窯出しのたびに発見が...とか、あっと驚くような焼け!というのはほとんどないですが
(あったとしたら大抵失敗。いつも通り焼けているのが一番良い。)
それでもちょこちょこ新しい原料や、新しいアイテムを焼成するときは
やはり1時間でも早く窯の扉を開けたくなり、何回も何回も温度を確認しにいきます。



+ + + + +



これを書いているいまも実はこのあと窯出しを控えている身なのです。
ガス窯はメンテナンス中につき使えませんが、電気窯は使えます。
来年予定している、普段とは違った趣向の個展に向け、私も見たことのないものを焼いています。
正直、どう着地するかまだわかりませんし、受け入れてもらえるかもわかりませんが
食器ではない分野で、自分の殻を破る個展にしたいです。


昼休みに温度計を見たら300℃ほど。
夜には扉が開けれそうです。















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