abe pottery studio nooc

2021/12/31 23:59


笠間は昨日の夜のうちに少し雪が降ったようで
朝工房に来るとうっすら雪がありました。
うちは28日が仕事納めで、スタッフたちはお休みに入りました。
久しぶりに毎日ひとりで制作を進めています。


今年も各地での展示にお運びいただきありがとうございました。
私個人としては今年もひたすら制作の一年でしたが、変化の一年でもありました。


今年はこれまでにないペースでスタッフが増え、いよいよ大所帯になってきました。
工房も手狭になり、本当は今年隣に新しい工房を立てる計画もあったのですが
春に法人化してからの様々なコスト(建物の取得、一気に増えた人件費と保険料など)で財政が圧迫され、
計画は来年以降に持ち越しになりました。
一度に多方面のことを同時に進めるのは無茶だったなと反省です。


そこで1期目は組織づくりと制作方法の見直しなど、内の体制を整えることにしました。
5,6人でやっていた頃は私ひとりががむしゃらに仕事すれば
何か大きな失敗(窯焚きの失敗など)があってもカバーすることができました。
今は正直ひとりでそれを負うのは無理なサイズになってきました。


社員だけでなくパートアルバイトまで、今年は仕事の仕方が小さく色々変わったと思います。
効率化されたり精度が上がったり、無駄なことや焼き損じがひとつでも減らせるように行動しました。
月に一度、社員会議も行うようになりました。


がむしゃらに作るというスタイルは捨て、最低限の数を作って
空いた時間を素材や造形の研究に充てれたらいいなと考えていますが
それも一気には難しいので少しずつですね。


うちは3月決算なのでまだ期中ですが、新規設立法人の3割は1期目で倒産するそうです。
早々に退場するわけにはいかないので、皆で知恵を絞ります。



+ + + + +



来年からは少しずつ「個」としての作品づくりにも取り組んでいくつもりです。
これまではチームでのものづくりを主としてきましたが
それとは別の仕事を見せてほしいという依頼をお店やギャラリーからいただくことが増えました。


私自身、元々は個人作家でしたが
今はどちらかというとメーカーの代表者か、工場長のような感じでしょうか。
お店やギャラリーからそのような依頼をいただき、
「個」としての仕事というのを改めて考えるようになりました。
食器一筋で17年やってきましたが、そこから離れて作ってみたいと思う気持ちも出てきています。
(これにはアルバイトに来てくれている大学校生の影響も)


最近は新しい素材も色々テストしています。
普段の制作では使わないような素材を焼いてみると、食器に使うのは難しそうだけど
なんか面白いなあというものもいくつか見つかりました。
ただ、やったことがないのでどんな風に着地できるのか自分でもわかりませんが
窯出しの時の感覚は原点である大学のサークルでの感覚と似ています。
今一度焼き物の面白さの原点に還っていくような。















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