2022/01/09 21:23
今週は関東は降雪もあり、寒い一週間でしたね。
遅ればせながらあけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。
年末年始、年越し蕎麦とお雑煮だけ作ってみました。
今年は寅年。
うちで一番トラに近い生きものの近影も載せておきますね。



うちは4日が仕事はじめとなりました。
今年前半の展示予定も載せました。
お近くでの展示がありましたらお気軽に遊びにきてくださいね。
+ + + + +
この年末年始は大晦日も三が日も毎日工房に来て大きな作品の制作を進めていました。
普段はやらない手びねり(紐作りとも言います)という方法で制作しています。
手びねりは紐を一本ずつ積み重ねていく作り方で、
古くは縄文土器や弥生土器もその方法で作られています。
紐の太さは2-3cmくらいのものを使って一段ずつ積んで大きくしていきます。
一気に積むと自重で潰れてしまうので、乾かしつつも潤いも残しつつ...
粘土の状態をコントロールしながら進めます。
12/28から二つ同時に作り始めて、2週間くらいかけて積み終わりました。
手びねりはロクロで作るような回転体だけでなく、
四角だろうが、もっともっと複雑な形状だろうが
技術が有れば本当にいろんなカタチが作れる方法です。
陶芸のなかで最も自由度の高い手法かなと思います。
石膏型を作るときと共通の感覚で、
立ち止まって考えながら進められるところが好きです。
ロクロは瞬間芸、一般的にはひとつの作品を挽くのに
30分も1時間もかけることはあまり無いかな...と思います。
手びねりは一段積んでカタチを整えて、
半日とか数日、乾き過ぎないように寝かせて
粘土を落ち着かせてから次の段を...と考える時間があります。
そのテンポが私的には心地良いです。
いま作っているのは陶板や大型の植木鉢。
いつも以上にゆっくり乾かして焼成を待ちます。