2022/03/02 15:07
あっという間に3月に入りました。
2月は新しい石膏型を作ったり、ロクロでも普段作らないカタチのものをいろいろ挽いてみたり
定番のものを作りつつ、春の展示に向けて試作もしていました。
今日は窯焚きの日で、今月12日からの福岡のぶどうのたねさんでの個展用のものを焼いています。

年末に窯のメンテナンスをしてから、齡35歳の窯が若返った気がします。
各所の動きがスムーズになり、まるでウチの窯じゃないみたいです。
小さな窯が買えるくらいの金額でしたが、このタイミングでやっておいてよかったです。
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この業界、陶芸の学校を出たり、窯元等で修行してから独立する方が多いと思いますが
序盤の目標に「自分の窯を持つ」というのを設定する方も多いんじゃないかなと思います。
制作に必要な設備で一番高額なものはやっぱり窯になると思うので。
私自身、窯を持ったのは2016年のことで、独立して3〜4年かかりました。
中古の窯で、代々笠間の作家さんが使ってきたものでした。
それまでは笠間市内の貸し窯まで車で運んで焼いていました。
割れ物なので、車で運ぶのはリスキー&面倒、そして何より焼成費が高いのですが
それしか焼く術がないのでそうしていました。
結局それも小〜中型の窯が買えるくらいの出費にはなった気がしますが
車のように残価設定ローンやリースはありませんから、コツコツ貯めてドーンと買う!しかありません。
窯本体だけでなく、棚板や窯道具諸々、場合によっては電気工事も必要です。
焼き物はロクロと窯さえあればできることはできるのですが
いざスタートしてみるとあれが必要これが必要と
100均レベルのものから100万円単位のものまで設備投資は尽きないのでした。
ちなみにいま欲しいな〜と思っているのは赤土用の小さめの土練機。
今まで白土しか使っていませんでしたが、赤土もそろそろ使ってみたくなってきました。
あとはやっぱり作業スペースですね。
いよいよ手狭になってきていつもあれこれやりくりしながらやっています。
