abe pottery studio nooc

2023/08/25 07:31


不動前のオルネドフォイユさんでの個展がはじまりました。
ちょうど会期前半が終わり、今週の金土日が会期後半です。
初日は在店させていただきました。
お忙しいところ、酷暑のなかお出かけくださりありがとうございました。







今回はインセンス関連のアイテムも4型作りました。
それらは初日のうちに売り切れとなりましたが
興味を持ってくださった方もとても多く、今後も続けていきたいなと思います。
食器ではないのでもっと造形的なものも作ってみたくなりました。





食器類では新しく中型のオーバル皿や、
九谷焼の伝統技法「青粒(あおちぶ)」からヒントを得た
器胎全体を黄色の点々で表面を埋め尽くしたものも数点作りました。
黄色の粒なので「黄粒(きーちぶ)」...?





地の黄色の点々は遠目に見ると淡い黄色に見えますが、
本家「青粒」では点々を波紋状に配置したり、
器自体に動きを与える効果もあるようです。
今回はひたすらに点を描いて埋め尽くしたものですが、描いてる最中は無心です。
無心でできる工程って考えてみると意外となく、
石膏型を作っても、ろくろを挽いても、窯関係の仕事をしても常に頭は動いています。
早朝や夜にひとりでただひたすらに点を描く時間は写経に近いのかなとも思いました。(やったことないけど)







売り切れてしまったものもありますが、
お近くにお出かけの際はお立ち寄りくださいますと幸いです。
会期後半は25.26.27日の三日間です。
どうぞよろしくおねがいいたします。


+ + + + +


お盆も過ぎて笠間は朝晩にほんのすこしですが秋の気配を感じるようになりました。
日中はまだまだ暑いのですが、ピークは越えた感もあります。

この頃は新しいものをいろいろ試しています。
もうずっと作っていなかったティーポットや
これまたずっと作っていなかった新しい定番の色釉など。
先に書いた黄粒もそうですが、いろいろな方向から新しいことを試しています。

紙の上や図面では想像ができないタイプでして、
実際に手に取れる形にしてみないと分からないのです。

つい最近も新工房建築の件で、
建物の大体の大きさや建てる位置を設計士さんがロープで示してくれたんですね。
ここ半年くらい何度も往復を重ね、さんざん図面で見てきた新工房。
頭の中では十分シミュレーションしていたつもりでした。

「...思ったよりちっちゃくね?」というのが私の第一印象でした。
もともと権力と富の象徴のような建造物ではないのですが、それにしても小さい...。

このなかにアレもコレもほんとに入る...?
いざ体積として建ってみると違うのか、ほんとに小さいんか...?
もっと課金した方がいいのか...?
みんなで一回ロープの中で座ってみる...?

初めての工房建築はハテナがいっぱいですが
設計士さんと何度も微調整を重ね、すこしずつ前へ進んでいます。















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