2025/12/19 22:51
今年もたくさんの個展や企画展に参加させていただきましたが
最後は毎年地元笠間の回廊ギャラリー門さんです。
新作のお皿やカップ類、
薬味入れや花瓶、ふたもの、ティーポット、ランプシェードなどなど
年末恒例のイヤープレートも揃います。
今年はお洋服のメーカーとの協業や、
まだ公開になってはいませんが生地屋さんとテキスタイルを作る計画など、
焼き物の業界以外とのお仕事もたくさん経験させていただきました。
いろんなテキスタイルを見るうちに、
データならコピー&ペーストでできてしまうような反復模様を
あえて手で作ってみたいと思うようになりました。
24年に完成し、現在よく制作しているリバティシリーズや、
今年復刻した勿忘草のシリーズは器の広い面を絵で覆うスタイルです。
伸び縮みするテキスタイルを器に貼り付けたようなイメージで制作していて、
絵付け量はこれまでのものより段違いに多く大変ですが、
今一番気に入っているスタイルです。
今年のイヤープレートでは
タイルやテキスタイルのような反復模様を敷き詰めたお皿を制作しました。
勿忘草のタイルを敷き詰めたようなデザインで、
甘すぎないグレイッシュな絵付けを施しました。

手で描いた反復模様は揃っているようで全く揃っていなく、
そのユルさが個人的には好きだったりします。
+ + + + +
私の好きな作家さんがこんなことを言っておられました。
「模様の歴史は世界中にあるが、模様が発展するのはその地域や国が安定している時である」
国だとちょっとスケールが大きいので私個人の制作という小商いに置き換えてみると
今年に入って制作のコツを掴んだような気がしていて、
全体の歩留まりが飛躍的に伸びました。
つまり、これまでのように無駄にたくさん作る必要がなくなったということです。
それが精神衛生上良かったのか、以前よりじっくり取り組めるようになりました。
まぁそのコツを掴むのに10年以上かかったワケですが、
制作面では安定していると言えるかもしれません。
安定している部分があるからこそ攻めに転じられるとも思います。
来年は攻めの一年にしたいなと思います...!
すこし早い、来たる新年の抱負です。
なんだか話が脇道に逸れてしまいましたが、
個展は20日から27日まで。
お近くにお出かけの際はお気軽にお立ち寄りくださいませ。

個展|回廊ギャラリー門
2025.12.20(土)-27(土)
※初日に在廊させていただきます
